コンセントにさすだけで高速なインターネットが使える・・・
というのだけ聞けば,すごく便利!早く導入!!って思えるんだけど,世の中そう簡単にできてない.
若干,関連する研究に従事しているため,こういうニュースには敏感.
コンセントといえば,50 or 60Hz.そこに2-30MHzの高周波数域の信号を重畳してしまおうというもの.
家電には影響を及ぼさない.ADSLが電話器に影響を及ぼさないのと同じように.
PLCから撤退した企業もあるっていうのを以前聞いたことがあって,もう無くなりかけているのかと思いきや,そうではなかった.
問題点は昔から変わらず漏洩電磁波.あんなヒョロヒョロのコードにシールド効果なんて期待できるわけがなく,かなり漏れるみたい.
似たような議論が無線通信でもあった.むしろこっちに関心があった.
帯域幅,なんと数GHzとガッツリ超広帯域を使って通信するUWB(Ultra Wideband).(もちろん電力密度は低い)
こちらも電波天文台で干渉源になると問題視されていたけど,法整備が進み,そろそろ使えるようになる.
ちなみに,通信路容量(平たく言えば通信速度)は帯域幅に比例するから,帯域幅が広ければそれだけ高速な通信ができる.
無線LANでIEEE 802.11aやらgとかワケの分からん名前は標準規格で,これがあるから違う会社の製品間でも通信できるようになっている.
次世代の規格として立ち上がったUWBに関する規格 IEEE 802.15.3aは泥沼化の結果,分裂,解散.
意見が初めてあったのは,解散する,という時だったと言われるほど.
そろそろデファクトスタンダードを狙った市場での争いが始まるはず・・・
法整備も標準化も色んな思惑がゴッチャ混ぜになって長引く.
こういう大人の事情は,もはや技術云々という論点では無くなっている気がする.
話があっちこっちに発散したけど,UWBは無線だからこっちがガンガン干渉するのかと思いきや,有線であるはずのPLCの方がヒドイんじゃないかという噂.
このままじゃ,コンセントにアルミホイルを巻いてから使用しなければならないとか・・・?
今後の動向に注目.