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2009
11,Jan
Sun 22:47

小説『塩狩峠』読了

塩狩峠。
自転車日本縦断で登ったことのある峠です。
峠を登りきった記念に撮った写真ですが、バッチリ「三浦綾子 著「塩狩峠」より」って書いてありました。

P1000605.jpg

これがタイトルになっている小説があることは前から知っていたのですが、今まで読んでいませんでした。
だいぶ前に本屋で見つけて、買い本棚にしまっておいたのを最近になってようやく読みました。

結納のため札幌に向った鉄道職員永野信夫の乗った列車が、塩狩峠の頂上にさしかかった時、突然客車が離れ、暴走し始めた。声もなく恐怖に怯える乗客。信夫は飛びつくようにハンドブレーキに手をかけた...。明治末年、北海道旭川の塩狩峠で、自らの命を犠牲にして大勢の乗客の命を救った一青年の、愛と信仰に貫かれた生涯を描き、人間存在の意味を問う長編小説。

裏表紙のあらすじにあっさり結末が書かれてありますが・・・。
自分なら挙げるキーワードは、犠牲と愛かな。あと加えて、キリスト教。
永野信夫がさまざまな体験を通してキリスト教信者となり、塩狩峠での一件につながります。
キリスト教布教のための説教っぽさを感じないのかと言われれば、唸りながらも首を縦に振りそうです。自分がひねくれ者なんかな。
ただ、考えさせられるという点では、それはあまり関係ないように思えます。
信夫が一瞬、ふじ子らの顔が目に浮かんだ辺り、それを振り払うように目をつむった辺りは、如何にも人間的で当然です。
ただ、身を呈するのはすごいことだとは思うのですが、それが愛というのもちょっと難しいです。ふじ子を思えば尚更です。
本を読んで犠牲や愛なんかについて考えさせられるのですが、明日の朝いつも通りに始まる日常ではそれらを意識することはなかなかないんでしょうね。。
でも、こういうことに触れる機会がこの本で作れたのはいいことなんだと思いました。

あとがきを読み、これが実話を元に作られた小説だと知ってビックリしました。
Wikipedia 塩狩峠
あの時は自転車で峠を登りきって、単純にワーイと喜んでたのですが、そのすぐ近くでこんなことがあったなんてつゆ知らず、記念碑を撮って峠登ったぜ!なんてやってたんですね・・・アイタタタ


"塩狩峠 (新潮文庫)" (三浦 綾子)

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