自転車の旅
この暑さはなんなのか。一体なにが起こってるんだ、と思わせる暑さ。
本州にはいって、下関からずっと、国道2号沿いを走ってきた。
国道2号が終わる大阪なんてはるか遠くに思っていたのに、終わりが見えれば感慨深いものがある。
道路に思い出ができるのも自転車ならでは、じゃないかな。
国道2号は、とにかくトラックが多く、暑かった、というのが真っ先に思い浮かぶ。
夏だから暑いのは当然といえば当然。
いろんな景色を楽しませてくれた国道2号とも別れ、国道171に入り、京都方面へ向かう。
今度、この道を走るのはいつだろうか。
:: 道別れ ::
長かった国道2号、さようなら。
本州に入ってから毎日のように暑い暑いと日記に書いてきたが、今日は異常だ。
大抵1時間30分ごとに軽い休憩をとって走ってきたが、この日は1時間も走っていられない。
途中にある温度計は36度を示していた。そんなもの見たら、余計に暑く感じる。
コンビニの日陰で休んだりしてトロトロ進んだ。
京都までそう遠くはないのに、やたら時間がかかった。
京都観光するために早めに宇多野YHに到着する予定だったのに。
宇多野YH近くにある、仁和寺に立ち寄った。
:: 仁和寺(京都府) ::
仁和寺、閉門。
・・・閉まっていた。
YHに行って気づくと、お金が足りない。やべぇ、郵便局でおろすの忘れてた。
カードで払えるとのことだったので、泊まることはできた。まさかカード使ってYHに泊まるとは。
せっかくカード使うんだから、夕食、朝食もつけてしまった。カードとは恐ろしい。
YHで朝・夕食をつけるのは、実はこれが初めてだ。いつも自分でケチケチ食事をしていたから。
さらに調子にのって、ビール(中ジョッキ)まで付けた。
なんて贅沢。今日の暑さのせいでビールは格別にうまかった。
プハー、うめぇぇぇえ。たまんねぇぇぇぇ。
ビールをおいしく感じる自分にオヤヂに近づいたことを感じざるを得なかった。
YHのテレビで初めて知ったが、今日は全国でも京都がやたらに暑かったらしい。
どおりでビールがうまいはずだと納得。
残金は約2000円。
ここで新たなる誘惑。
それは、「千灯供養ツアー」というYHが企画してくれた特別ツアーがある日だった。
近くの化野(あだしの)念仏寺にある約8000体ある石仏にろうそくをともし、供養するという行事に参加する。
参加費は入山料の1000円。
せっかく来た京都、そしてこのめぐり合わせ。後で後悔するのもイヤなので、参加することにした。
化野念仏寺まで車で行き、供養のろうそくを灯し、ゆっくり歩きながら集合場所まで歩いてくるというもの。
この寺は、名前もわからない無数にあった屍を弔うために建てられたらしい。
:: 千灯供養(京都府) ::
ろうそくの明かりはあたたかい。成仏してください。
行ってみると、石仏の多さとろうそくの光に驚いた。
ろうそくの光はゆらめき、霊的で幻想的な雰囲気だった。昼とは違って涼しく、ブラブラと歩いて帰ってきた。
宇多野YHはとても広く、今回のようなイベントも多く行っている。
また、外人さんも多く、ちょっとした国際交流の場となっている。英語しゃべれない自分が悲しい。
自炊場、ネット端末(有料)など施設はいろいろ充実していた。オススメのYHだ。
昨日京都めぐりできなかったぶん、今日見て回ろうと考えていた。
ところが残金421円。昨日のツアーと諸経費で残ったお金がこれだけだった。
まず昨日閉まっていた仁和寺へ。
入場料600円、所持金421円。
門から先に入ることはできなかった。入場料はせいぜい300円だろうと思っていたのに。
郵便局も近くになさそうだったので、あきらめた。門前払いだ。
続いて金閣寺へ。この間郵便局は見つからなかった。
金閣寺は入場料400円!ギリギリ入れた。やった、金閣寺!
:: 金閣寺(京都府) ::
輝く金閣寺、黒い自分
初めての生金閣寺。入ってみると、ほんとに黄金色をしていた。
金閣寺もさることながら、周りの庭がよかった。情緒あふれる庭で、緑もきれいだし、コケとかもいい。
途中で無事郵便局でお金をおろし、二条城へ。
二条城でまず驚いたのは、自転車の駐輪料金をとられたこと。
こんなの初めてだ。観光地はこうなるのかな。あーもったいない。
二条城では丁度特別公開を行っていた。うぐいす張りの廊下はギィギィとなる。さすがだ。
大政奉還の場所、歴史の変曲点。
それにしても京都はやはり観光客、観光バスが多い。夏休みだし、無理ないか。
国道1号、国道161号で琵琶湖方面へ向かう。
国道1号が思っていた以上にキツイ坂で汗だく。京都は山に囲まれている、と足で実感した。
自転車には1号と161号の接続がわかりにくい。自転車が進入禁止になっているからだ。
琵琶湖大橋を右手に見ながら走った。
すると、いきなり後輪パンク!うそー。これで4回目だ。途中のコンビニで修理。原因は、明らかに突起物によるものだった。
おっちゃんが心配そうに話しかけてくれた。ありがとう、おっちゃん。
気を取り直して出発。
:: 琵琶湖(滋賀県) ::
琵琶湖、やっぱりデカイ。
しばらくすると、黒い雲がものすごい勢いで迫ってきた。
進行方向では稲妻が落ち、明らかに土砂降りの雰囲気。
涼しい風が吹いてきた。さっきまで道路の温度計は34度あったのに一気に24度まで下がった。ちょうどいい
やはり通り雨のようだったらしく、被害はなかった。雷落ちたらどうしようかと心配してた。
今津まで着くと日が沈みかけてきた。通り道で見つけたキャンプ場で泊まることにした。
管理人は親切な人で、シャワーなど準備してくれた。キャンプ料金も1000円にしてくれた。ありがたや。
目の前に琵琶湖。琵琶湖にはいろいろ思い出がある。
そういえば初めて自転車で旅したとき、琵琶湖に着いたときはとても感激していた。
あの時、まさか日本縦断するために琵琶湖にくるとは思ってもみなかった。
しかも今日は誕生日だ。まわりに誰も知った人がいない、すこし寂しい誕生日だった。
しかし、サークルから同時刻に一気に15通のメール着信。なんじゃこりゃぁ。
誰か首謀者がいるに違いない。でもうれしかった。
ちなみに去年の誕生日は山形県赤湯で、これまた自転車で旅していたころだ。
実家の富山が近い・・・。
今日もジリジリと暑い日だった。
いよいよ大阪に近くなってきた。はるか遠くに感じた関西圏についに突入だ。
まず岡山市にはいった。はじめて来た岡山市。
予想していたより都会だった(ごめんなさい)
自分の中の”都会レベル”は、実家の富山と、今住んでいる横浜との比較になる。
富山より大きなビルや建物が立ち並んでいたり、たくさん人がいたら、そこは都会と信じてやまない。
(別に富山がいなかとは言ってない。いい県、富山。ホントに。)
しかし、都会を走るのはあまり好きではない。
信号やら車やらで走りにくい。
でも、街の雰囲気を感じられる、という別な楽しみ方もある。
岡山では、とにかく暑く、街中をすーっと通過してしまった。
またまた国道2号から外れ、瀬戸内海側を走ることにした。
峠を越えて、兵庫県入り!
風が気持ちいい。もう、ほんと、風が強くてなかなかスピードでないくらいだ。
赤穂市によった。
赤穂と言えば、忠臣蔵、赤穂義士!
駅前を通って、高取峠を越えて、相生へ。
:: 赤穂駅前(兵庫県) ::
ようこそ、赤穂へ
相生からは再び国道2号へ入った。もうすぐで姫路。
と、思っていたらここら辺の国道2号線のトンネルの一部は自転車が通れない・・・。
国道はいきなりバイパスになったりして自転車が通れない区間があったりする。
福田トンネルは迂回路があったのに、次のトンネルではなかった。
トンネルを目の前にして、引き返すことに。
迂回路が見当たらず、勘で走る。姫路はこっちみたいな気がする・・・と。
大きく迂回し、見事に姫路に着いた。
遠くに姫路城らしきものが見えた。姫路城には以前行った事があるし、今回は見送った。
今日の目標は神戸だ。
明石に入るころには日が落ちてきた。
もうフラフラ。ちょっとがんばりすぎた。もう暗くなってしまったので、垂水YHに泊まることにした。
途中、明石海峡大橋が見えた。
ライトアップされた橋はきれいで、ちゃんと近くに公園がある。
早速立ち寄ってみた。
:: 明石海峡大橋(兵庫県) ::
前の建物が白くなってしまった。
静かでいい公園だった
汗だくの自分と、カップルさん達のギャップ・・・不思議な光景だ。
垂水YHは正直、狭い。シャワーをして、寝るだけ、といった感じ。
いろんなYHがあるもんだ。
晩飯は近くの安いパスタで済ませた。380円、ドリンクバー付。
もう手加減無しに飲みまくった。のどが渇いていたから。
YHに帰ると、なんと、鍵がかかってる!
寝場所は狭いのに(御免)、やたらセキュリティが高い。
認証番号つきのデカイ門。もしかして、YHに泊まっているのに野宿になるのか!?
と、困っていると、中で泊まっている人が内側から開けてくれた。助かった。
2日間で300km以上走り、疲れた。